メキシコ次期大統領「カナダと2国間協定も」
【メキシコシティ=丸山修一】北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡り、メキシコのロペスオブラドール次期大統領は21日、米国とカナダでの協議がまとまらなかった場合には、米国とは別にカナダとも新たに2国間での貿易協定を結ぶ方針を明らかにした。NAFTAが3カ国の協定でなくなっても米国、カナダ双方との関係を維持したい考えだ。
現在、米国はメキシコの現大統領の任期が終わる11月末までに署名をすることを目標に、国内の議会手続きを考慮してカナダとの交渉期限を9月末に設定。カナダ側に大幅な譲歩を求めている。一方でカナダのトルドー首相は「9月末は米国の期限」と述べるなど、月内合意に固執しない姿勢をみせており交渉は難航している。