南北首脳、米朝協議の進展期待 文氏、非核化へ説得か
会談、19日も継続
【ソウル=恩地洋介】平壌を訪れた韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長と朝鮮労働党本部で約2時間会談した。金正恩氏は停滞する米朝関係について「今後、引き続き進展した結果を出せるようになると考えている」と述べ、米朝協議再開に期待感を示した。
文氏は金正恩氏に具体的な行動を促す方針だ。両首脳による会談は3回目。平壌での南北首脳会談は11年ぶり。
韓国大統領府によると、首脳会談には韓国側から鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長と徐薫(ソ・フン)国家情報院長が同席。北朝鮮側は金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長と金正恩氏の妹、与正(ヨジョン)氏が加わった。会談は19日も継続する。
冒頭、金正恩氏は「我々は本当に近くなった。北南関係、朝米関係が良くなった。周辺地域の情勢が安定し、さらに進展した結果が予想される」と強調。文氏は「平壌の発展に驚いた。金委員長のリーダーシップに敬意を表し、大いに期待する」と述べた。