アキバ演説、験担ぎなるか
自民党総裁選ライブ
安倍晋三首相は自民党総裁選の最終日の19日、JR秋葉原駅前で街頭演説をした。「いよいよ憲法改正に取り組むときだ」と意欲を示すとともに、「具体的な政策を前に進めることが求められている」と実績と政策の継続を強調した。演説中に聴衆の一部から「辞めろ」コールが起こる場面もあった。
首相陣営は駅前のロータリー周辺を柵で囲い、自民党のシールを貼った人が入れるようにした。ところが柵の外に集まった聴衆のなかから「安倍辞めろ」が連呼され始め、首相の演説中もやまなかった。学校法人「森友学園」の籠池泰典前理事長も姿をみせた。
首相は第2次政権発足以降、5回の国政選挙の最終日は決まって秋葉原で街頭演説をした。その結果が5連勝。ただ、自民党が大敗した2017年7月の東京都議会選挙は例外で、そのときも「辞めろ」コールが起こった。
都議選の演説時に首相は「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と反発し、後に国会で「私を批判する人たちを排除したととられたならば不徳の致すところだし、大変残念だ」と釈明することになった。今回は反論せず、演説を続けた。
験担ぎのアキバ演説。総裁選は20日、投開票される。