樹木希林さん死去 「万引き家族」「寺内貫太郎」
個性派女優としてテレビや映画で活躍した樹木希林(きき・きりん、本名=内田啓子=うちだ・けいこ)さんが9月15日午前2時45分、東京都渋谷区の自宅で死去した。75歳だった。告別式は9月30日午前10時から東京都港区南麻布4の11の25の光林寺。
文学座付属演劇研究所の1期生。1964年に悠木千帆の芸名で出演したテレビドラマ「七人の孫」で一躍人気を得た。文学座退団後の77年に樹木希林に改名した。
テレビドラマ「寺内貫太郎一家」では、小林亜星さんが演じた主人公、貫太郎の母親役として注目された。テレビドラマ「ムー」「ムー一族」で共演した郷ひろみさんとデュエットした「お化けのロック」「林檎殺人事件」がヒットした。
主な出演作に映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」、テレビドラマ「時間ですよ」など。カンヌ国際映画祭で2018年5月、最高賞のパルムドールを受賞した「万引き家族」にも出演した。
夫はロック歌手の内田裕也さん、長女はエッセイストの内田也哉子さん。網膜剥離で左目を失明したことや、乳がんの発症などを公表していた。