UUUM、インフルエンサー仲介のレモネードを合併
動画広告で収入を得る「ユーチューバー」をマネジメントするUUUMは14日、SNS(交流サイト)で情報を発信する個人と企業を仲介するレモネード(東京・港)を吸収合併すると発表した。取得金額は5億円。人気ユーチューバーからSNSの個人まで抱える配信者は合計9300人に達する。幅広い広告案件に対応できる体制を整え、収益拡大を目指す。
レモネードは「インスタグラム」などのSNSで多数のフォロワーを抱える「インフルエンサー」を企業に紹介する事業を運営してきた。「インフルエンサーワン」と呼ばれるシステムを持ち、製品やサービスの宣伝をしたい企業を仲介する。創業は2015年。17年12月~18年7月の8カ月間の売上高は6400万円だった。レモネードの石橋尚也最高経営責任者(CEO)は、UUUMの執行役員に就任する。
UUUMはHIKAKIN(ヒカキン)さんなど日本で人気のユーチューバーを抱える。17年8月にマザーズに上場した。ユーチューバーとインスタグラムのインフルエンサーで事業領域が異なるため、配信者の獲得や育成、新たな広告商品の開発を加速できると判断した。
18年5月期の営業利益は前年同期比で2倍の7億1700万円。8月には月間再生数が40億回を超えるなど事業は好調に推移している。