ヤマハ発、大型三輪バイク ツーリング需要に照準
ヤマハ発動機が13日に発売した大型三輪バイク「NIKEN(ナイケン)」には、専用のステアリング機構など新開発の技術を盛り込んだ。三輪バイクは通勤・通学向けのスクーターに続き、ツーリング向けを投入することで、新たな需要を開拓する。
新機種はカーブを曲がる際に運転者が車体を傾ける角度を大きくするため、2つの前輪の内輪差を生じさせずに同心円を描いてスムーズに旋回させる「LMWアッカーマン・ジオメトリ」を採用。安定性など三輪のメリットを生かしながら、2014年に発売したスクーター「トリシティ」より大きく傾けられるようにした。
排気量は845cc。高速走行時にアクセルを操作せずに済む「クルーズコントロールシステム」など、二輪のツーリングバイクの機能も搭載した。
日高祥博社長は「大型二輪に慣れた人が対象になるが、グリップ感の違いなどを体験してほしい」と話した。
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