静岡県立大など、米10大学と交流 留学生に就業体験も
静岡県立大学(静岡市)、上智大学(東京・千代田)、お茶の水女子大学(東京・文京)は、米国の大学とオンライン教育を利用した遠隔授業や留学生の交流事業を始める。東京の2大学で講義を受けた留学生が、県立大を通じて静岡県内の企業・団体でインターンシップに参加できる仕組みを構築する。
3大学の共同事業として文部科学省「大学の世界展開力強化事業」に採択されたと12日発表した。米国からはバッサー大学やボストンカレッジなど10大学が参加する。
留学生に対し、上智大では英語による講義、お茶の水女子大では日本語教育を中心に提供。県立大はそうした留学生に企業などを紹介し、幅広い交流を促すとともに県内への就職も呼びかける。オンライン教育の導入も進め、留学機会が得にくい日本の学生が米国の授業を受けやすくする。
3大学は看護学や食品栄養科学などの分野で学部・学科を持ち、連携しやすい土壌があったという。事業は9月から始動しており、県立大の留学生受け入れは2019年度から開始する。