地方票「勝敗ライン55%」甘利氏が言及 自民総裁選
20日投開票の自民党総裁選で、安倍晋三首相(党総裁)を支持する陣営は12日、党本部で選挙対策本部の会合を開いた。選対本部の甘利明事務総長は党員・党友による地方票の得票率について「6年前、圧倒的支持という評価を得た石破茂候補が55%だった。これは超えたい」との考えを示した。終了後、記者団の質問に答えた。
首相陣営は国会議員票の約8割を固めている。地方票は国会議員票と同数の405票ある。甘利氏の発言は地方票の勝敗ラインを国会議員票よりも低めに設け、地方票でも首相の圧勝を印象づける狙いがありそうだ。
石破茂元幹事長は12日、富山県を訪れ、街頭演説や企業視察をこなした。地方出張の様子をツイッターなどSNS(交流サイト)で中継するなど、ネットを通じた情報発信にも力を入れる。
石破陣営は石破氏が首相になった際に実現したい政策をイラストを含めてわかりやすく書いたパンフレット「こんな日本にしてみたい。石破茂の夢」や短編小説なども作成した。街頭演説の際に配るほか、総裁選特設サイトでも見られる。