首相、日朝会談に意欲 国際会議で演説
【ウラジオストク=甲原潤之介】安倍晋三首相は12日、国際会議「東方経済フォーラム」で演説し、日本人拉致問題の解決に向けた日朝首脳会談の開催に意欲を示した。「相互不信という殻を破り一歩踏み出し、最後は金正恩(キム・ジョンウン)委員長と向き合わなければならない」と強調した。
朝鮮半島の完全な非核化を呼びかけ、18~20日に予定する南北首脳会談が「非核化に向けた具体的な行動につながることを期待する」と述べた。
中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席や韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相らも演説した。
習氏は6月の米朝首脳会談で合意した非核化のプロセスについて「成功するよう積極的に働きかけていく」と述べた。李氏は南北首脳会談に続き、2回目の米朝首脳会談の開催を呼びかけているとしたうえで「平和のためには国際社会のサポートが必要だ」と述べ、各国に協力を求めた。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。