景気「緩やかに拡大」九州・沖縄9月、日銀判断変えず
日銀福岡支店は12日、9月の九州・沖縄の金融経済概況を発表した。景気は「しっかりとした足取りで、緩やかに拡大している」とする総括判断を6カ月連続で据え置いた。近畿地方に上陸した台風21号や、北海道で震度7を観測した地震については「今のところ影響があるという声は聞いていない」(宮下俊郎支店長)という。
住宅投資は2017年5月から「熊本地震の復興需要が続く中、高水準で推移している」としていたが、16カ月ぶりに熊本地震に関する表現を削った。判断そのものに変更はない。宮下氏は「復興需要は引き続きプラスに寄与しているが、域内経済を引き上げるほどの勢いはなくなった」と説明する。
個人消費や住宅投資などの各需要項目のほか、生産と雇用・所得についても前回判断を据え置いた。
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