パナソニック、米ベンチャーとスマートホーム
パナソニックは12日、米国の人工知能(AI)スタートアップのBrainofT(米カリフォルニア州、ブレイン・オブ・シングス)と家庭にある家電や空調機器をネットワークでつなぐ「スマートホーム」の研究開発で連携すると発表した。家の照明や家電などが連動し、快適な生活ができるための技術開発にブレイン社が持つAI技術を応用する。
ブレイン社は家庭で窓の開閉や照明器具などがどのように使われているか生活習慣として学習し、生活者が過ごしやすいように家電を制御するAIシステムを開発している。パナソニックはブレイン社と組み、日本の住宅や日本人の生活習慣に適した国内向けのシステム開発を目指す。
開発したシステムは、パナソニックが米シリコンバレーの研究拠点を中心に開発を進める新しい住空間サービス「HomeX」のほか、ヘルスケアや高齢者の生活支援など、幅広い事業への応用を見込んでいる。
ブレイン社は2015年に米スタンフォード大出身の研究者、アシュトシュ・サクセナ氏が設立した。パナソニックは17年に同社へ出資を実施しているが、出資額は明らかにしていない。