感情と音声を両方認識、車を安全に 米2社がタッグ
車載機器の音声認識技術を手掛ける米ニュアンス・コミュニケーションズは12日、感情を読み取る人工知能(AI)を開発するスタートアップ、米アフェクティバと自動車向け感情認識システムを共同開発すると発表した。話し方や声の様子、顔の表情からAIが運転者の感情を読み取り、必要に応じて注意喚起したり、運転を支援したりできるようにする。
両社が開発する新しいシステム「AIオートモーティブ・アシスタント」は音声操作のときの運転者の様子や顔の表情を読み取り、安全運転を支援する。喜怒哀楽といった感情を読み取り、運転者の怒りや眠気を検知すると、休憩するように提案する。将来は、運転者が安全な運転をできないと判断したときに、自動運転技術が交代するといった用途も想定する。
ニュアンス・コミュニケーションズの音声認識AIと、表情から感情を読み取るアフェクティバの技術とを組み合わせる。対応できる文脈や感情、認知の度合いが深まり、サービスを向上できるとみる。
ニュアンス・コミュニケーションズの提供する音声認識技術「ドラゴンドライブ」はトヨタやドイツのアウディ、同ダイムラー、米フォードなどが採用している。
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