米連邦通信委、Tモバイル・スプリント合併の審査延長
【ニューヨーク=中山修志】米連邦通信委員会(FCC)は11日、米携帯3位のTモバイルUSと4位スプリントの合併認可のための審査期間を延長することを明らかにした。合併後の事業モデルの審査に時間がかかるためという。両社は2019年をめどに合併することで今年4月に合意した。審査が長引けば合併手続きが遅れる可能性がある。
FCCは11日に両社に宛てた書面で、合併の申請から180日以内とする審査期間の延長を伝えた。両社が9月に入って追加提出した事業モデルの説明に従来の記載と異なる部分があり、内容確認と第三者による評価に時間がかかると説明している。
FCCは「新たに提出されたネットワークの仕組みは従来の説明に比べてより規模が大きく複雑だ」と指摘。両社に追加の説明を求めており、回答があるまで審査を一時停止するという。
Tモバイルとスプリントの合併にはFCCのほか、反トラスト法(日本の独禁法に相当)に関する米司法省の審査なども必要になる。