ルネサス、勝負の割高買収
財務悪化覚悟で「稼ぐ力」追求
IDTを傘下に収めるM&A(合併・買収)でルネサスは財務悪化リスク覚悟の攻撃的な戦略を描く。今回の買収は国際平均に比べて割高で、規模も大きいため有利子負債は一気に約6800億円も増加する。それでも、買収によって競争力と稼ぐ力を高め、早期に財務体質の改善につなげていきたい考えだ。
IDTの案件は買収総額が買収先企業のキャッシュフローの何年分にあたるかを示す「EV/EBITDA倍率」が25倍前後と、
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