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地元被災地に元気と勇気を 日本ハムの熱い思い

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6日未明、北海道を襲った震度7の地震で苦しむ道民を勇気づけようと、日本ハムのナインが一丸となっている。移動などで困難を強いられるなかで楽天戦に臨み、勝利も届けた主将の中田翔は「ファイターズの試合を見るどころでない人もいると思うけれど」と被災地を気遣いながら、「大変な思いをされている方のためにもいい試合をしたい」と言葉に力を込める。

チームは西武との2連戦があった旭川市で地震に遭った。中田は自宅に戻った後も停電が長引き、幼い子供も抱えるなかで「(直後は)冷凍の食事などしか食べさせられなかった」と苦心したことを明かす。自身も十分な食事を取れないまま遠征先の仙台に移動。それでも黙々と準備に励み、発生から2日後にはペナント争いに戻った。自粛など様々な意見が出る中でも、栗山英樹監督は「選手たちも大変かもしれないけれど、野球選手はこういうときに野球をやらないと。微々たるものかもしれないが、たった一人でも元気になってくれれば意味があると思う」と言い切る。

本拠地の札幌ドームは攻撃時だけでなく、投手がカウントを悪くして苦しんでいるときも励ましの拍手が自然と沸き起こる珍しい球場だ。そんな素朴で温かいファン層に見守られ、2004年にフランチャイズを移転して以来、5度のリーグ優勝を遂げてきたチームは何とか優勝の報告を届けたい。ただ、「まずは一生懸命やる、その姿を見せることが大事」と栗山監督。地震後最初の試合で先発し、3回9失点と乱調だった上沢直之は、ショックを隠しきれない様子だったものの「満足いかない結果だったけれど、気持ちの(入って)ない球は投げないようにと思った」と気丈に語った。

8~10日の仙台での3連戦の試合前には平石洋介監督代行ら楽天側と合同で、栗山監督や北海道出身の玉井大翔らが募金活動を実施。9日には傷心のマウンド翌日にもかかわらず上沢も姿を見せ支援を呼びかけた。「今度は私たち東北の番です」というアナウンスが流れ、双方のファンが長蛇の列をつくって初日だけで約135万円が集まった。さらに14日以降の主催12試合で、来場者数に10円を乗じた金額を義援金として送ることも決めたという。

日本ハムは「まずはよき社会人たれ」といった哲学を強く持つ球団だ。球団関係者は「『プロ』野球といえども、私たちは選手を社会から預かっているだけと考えている。選手生活は長くて十数年。早ければ数年で社会に返すのだから」と話す。華やかな世界に染まって世間知らずに陥ることなく、選手生活の何倍もの時間を過ごす別の世界でも立派に活躍できるよう、千葉・鎌ケ谷にある寮では若手が一般教養や社会常識などを定期的に講義などの形で学んでいる。こうした「文化」のようなものが「ファイターズの試合を見ているどころではないかも」といった主将の何気ないが被災者目線に立ったコメントにも表れているだろうか。

11、12日の札幌ドームでのロッテ2連戦は中止になった。優勝を争う終盤戦で不規則な日程を強いられ、先発ローテーションなどのやりくりも難しくなるのは間違いない。しかし、栗山監督は「もっと苦しんでいる人がいる。(言い訳を)絶対口にしたらだめ」と戒める。大谷翔平、抑えの増井浩俊と投打"3本"の柱が今季ごっそり抜けても、大方の予想を覆す奮闘を続けてきたチームは、今後の1カ月で正念場を迎える。阪神大震災の起きた1995年にリーグ優勝したオリックス、東日本大震災の2年後に球団創設後初の日本一に輝いた楽天――。人知を超えた力を地元球団が発揮し、ファンを勇気づけた歴史は過去にもある。日本ハムにとってはこれからの1戦1戦が、特別な思いを込めた戦いとなる。

(西堀卓司)

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