関空連絡橋、撤去作業に着手 NEXCO西日本
鉄道復旧へ2週間で完了予定
西日本高速道路(NEXCO西日本)は7日、タンカー衝突で大きな被害を受けた関空連絡橋の橋桁を撤去する作業に同日着手したと発表した。おおむね2週間以内に撤去作業を完了する。同連絡橋は高速道路と鉄道の併用橋。撤去する橋桁は高速道路用だが、これを撤去しないと鉄道橋の復旧作業に支障が生じるため、作業を急ぐ。
7日は損壊した橋桁をつり下げるクレーン船や、橋桁を積んで運搬する台船を現場に近づけるため移動を開始したほか、台船が座礁しないように海域の水深を測量した。
連絡橋から切り離した後に撤去する橋桁は長さ90メートルと98メートルの2つに分かれ、全長188メートル。タンカーの衝突で鉄道の線路側にはみ出している。
2018年9月4日、25年ぶりに非常に強い勢力で上陸した台風21号。関西で死者14人の人的被害をもたらしただけでなく、暴風で流されたタンカーが関西国際空港の連絡橋に衝突し、人と物の流れがストップするなど、経済にも大きな爪痕を残した。
関連企業・業界