米、パキスタン援助330億円停止 テロ対策不満
【ワシントン=共同】米国防総省は2日までに、パキスタン政府がテロなどを繰り返す武装勢力に十分な対策を取っていないとして、同国への軍事援助3億ドル(約330億円)の打ち切りを決めた。ロイター通信などが伝えた。米政府は1月に援助の凍結を発表し、パキスタンにアフガニスタンの反武装勢力タリバンなどに「断固たる行動」を取るよう求めていた。
米国は、8月に発足したばかりのカーン首相の新政権に対応を強く迫った形だ。
アフガンでテロとの戦いを続ける米国は、パキスタンが水面下でタリバンの強硬派ハッカニグループを支援しているとして、「アフガンでわれわれが追っているテロリストたちの隠れ家になっている」(トランプ大統領)との不満を表明していた。