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現役復帰の高橋大輔「自分の軸はスケート」

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2010年バンクーバー五輪銅メダリストで、アジア勢男子として初めてフィギュアスケートのメダルを獲得した高橋大輔(関大KFSC)が4年ぶりの現役復帰を発表した。4月から本格的な練習を始めて約5カ月。4年ぶりの試合になる近畿選手権(10月、兵庫県尼崎市)に向けて、練習の状況や心境などを聞いた。

――ここまでどうか。

「やっぱり予想通りにはいかないね。以前のように追い込んでは抜いて、追い込んでは抜いてと、メリハリをつけてやればいけるかなと思ったけれど、それができたのは毎日何かしら体を動かしているベースがあったからこそ。自分の体のことをわかりきっていなかった。初めて腰に痛みが出たり、4回転ジャンプの練習を始めて太ももに肉離れも起きたりした」

「1カ月ぐらいで最低限の練習ができる状態に戻ると思っていたが、3カ月かかった。10年前に右膝の靱帯を損傷して手術し、半年以上も氷を離れたときの方がジャンプの感覚を取り戻すのは大変でも、リハビリも含めて毎日体は動かしていたから戻るのは早かった」

ジャンプも1回転からつくり直す

「今回は思った以上に何もできなかった。普通のスクワットもできなかった。以前は瞬発力や持久力を養うトレーニングしかやったことがなかったが、今回は筋力トレーニングも取り入れた。あまりに何もできなくなっていたので、ジャンプも1回転からつくり直していった。サルコーの跳び方も変わったし、連続ジャンプは現役時代の後半よりもよくなったと思う」

――焦りはあるか。

「全くない。世界選手権の優勝を目指すのなら、やるんじゃなかったと後悔しただろうが、そうではない。冷静に考えてそれは無理だし、12月の全日本選手権のフリーで最終グループで滑ることを目指しているので」

「むしろ、自分で決めた現役復帰だから全てに前向き。絶対にしない、と決めていた料理まで始めた。スープで豊富に野菜をとり、肉を焼き、ごはんを炊き、あと野菜を使った料理を1品つけるだけ。味付けに失敗することもあるが、外食や出前ばかりだったときに比べて体重は3~4キロ、体脂肪も4~5%は下がった」

――ショートプログラム(SP)はデービッド・ウィルソン氏による「シェルタリングスカイ」、フリーのプログラムはブノワ・リショー氏による「ペール・グリーン・ゴースト」。どのように決めたのか。

「今までは昨季がこんな感じだったから、今季はこうしようという感じで決めていたけれど、ブランクが余りに長くてどうしていいかわからなかった。デービッドには1回しかプログラムをつくってもらったことがなかったものの、昨季の三原舞依ちゃん(シスメックス)のフリーがすてきだったので決めた。まさに僕なら選びそうな曲を選んできた。あまりに僕らしい曲なので面白さを感じてもらえるのかわからない」

「ブノワからはつくりたい、というオファーをいただいていたし、昨季の坂本花織ちゃん(シスメックス)のプログラムを見て、もしかしたらいい作用がでるかもしれないと思った。これは全く今までの僕のイメージと違う。これもどう評価されるのか、試合をやってみないとわからない」

滑っているときが一番生き生き

――改めてなぜ現役に復帰したのか。

「引退を発表して4年、ニューヨークに留学し、ダンスショーに出て、話すのはあまり得意ではないと思いながらリポーターの仕事もした。いろいろな経験をして、やはりスケートを滑っているときの自分が一番生き生きしていると感じていた。歌舞伎とコラボレーションしたアイスショーをする機会もあり、見せるスケートの可能性も感じた。そして、やっぱりスケーター、パフォーマーとして生きていきたいと思った」

「パフォーマーとして一番いいものを見せるには、体を一度しっかりつくり上げて、それを維持していく必要がある。そんなことに思いを巡らせるようになったころ、平昌五輪代表選考会を兼ねた全日本選手権を解説していた。たび重なるけがでかつて跳べていたジャンプが跳べないのに観衆を総立ちにさせた山本草太選手や、三井住友銀行でフルタイムで働きながらキャリアを続ける山田耕新選手を見て、こういう戦い方もあるんだなと気づいた」

「スケートを軸にして生きていくなら、現役選手として追い込んでいった方がいい。年齢的にもまだ間に合う。だから、現役復帰した。かつての自分は勝利を期待され、世界で勝てないなら選手をやめた方がいいと思っていたから、そこになかなか思いが至らなかった」

「14年の引退宣言は後悔していない。その前の2年間、故障が重なり、ほかにもいろいろなことが重なって自分のパフォーマンスができなくなっていた。後輩が伸びてきて抜かされるようにもなった。勝ちたいのに勝てない。精神的にきつくてスケートが嫌になっていた。まだ現役を続けたいという自分に気づいていたけれど、頑張りたくても頑張れない自分がいるのもわかっていた」

「4年間、スケートと距離を置いたことで、自分の軸はスケートということが見えてきた。スケートという軸があるからこそ、ほかの仕事もできる。長く続けることが大事だから、無理はしない。お酒も毎日、少し楽しんでいるし、たまにはガッツリ息抜きもする」

――世界のフィギュア界には結果を求めるのではなく、自己表現の場として試合に出ている選手がいる。

「近いといえば近いかもしれない。今はスケートが楽しい。楽しすぎて罪悪感を感じるほど。こんなに楽しいのは10年ぶりくらい。滑ることができる限り、最高のパフォーマンスをいろんな場所で見せていきたい」

(聞き手は原真子)

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