野田総務相、総裁選出馬を断念　31日に表明へ

野田聖子総務相は30日、出馬の意欲を示してきた9月の自民党総裁選への立候補を断念する方針を固めた。出馬の条件である国会議員20人の推薦人を確保できないと判断した。31日午後に記者会見し、不出馬を表明する見通しだ。安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちの構図が固まった。

野田氏は29、30の両日、都内のホテルで自らに近い小此木八郎国家公安委員長らと協議した。関係者によると確保できた推薦人は10人前後にとどまり、告示までに20人を集めるのは難しいと判断した。仮想通貨を巡る情報公開請求の内容を第三者に漏らした問題も響いたとみられる。

野田氏は2015年の総裁選で、安倍首相の無投票再選の流れに反発して出馬を探った。尾辻秀久元参院副議長らの支援を受けたが、告示直前に断念した。