ロッカーでレンタル品、スタートアップ2社提携
個人間のレンタルサービスのピーステックラボ(東京・渋谷)と、スマートフォンで開閉するロッカー事業を手がけるSPACER(スペースアール、東京・中央)は、業務提携する。9月にもピーステックラボが始める個人間レンタルサービスで、宅配便など既存の配送網を使わずに、利用者同士でモノの受け渡しや引き取りができる仕組みづくりを検討する。
スペースアールはスマホで開閉するロッカーを開発し、3月から東京都内などに設置している。鍵を閉めた人はスマホ経由で他の人に鍵を渡すこともでき、ロッカーを活用して荷物を受け渡すこともできる。荷物を預けるのは2時間まで無料で、その後は6時間ごとに240円かかる仕組み。時間が合わず待ち合わせできないときに物を受け渡すのに使えたり、店が閉まった後にあらかじめ注文しておいた商品を受け取るのに使えたりする。
ピーステックラボは個人間で家電などを貸し借りできるサービス「アリススタイル」で、商品の受け取りの手段の1つとしてスペースアールのロッカーの活用を検討する。出品を活発化させるために、自前の集配車も走らせて梱包や配送手配の手間を省く計画を既に描いているが、ロッカーの活用も選択肢に入れることで物流面の課題を解決する。