米投信会社を子会社化 モーニングスター
SBIホールディングス傘下の金融情報会社、モーニングスターは29日、米国の資産運用会社、キャレット・アセット・マネジメントを子会社化すると発表した。1206万ドル(約13億円)でキャレット社の持ち株会社の株式の67%を10月にも取得する。将来的には顧客の地方銀行や個人投資家に多様な商品を提供し、運用残高の拡大につなげる。
キャレット社は1962年の創設で、主な顧客は富裕層や機関投資家。割安と判断した資産に長期で投資するのが特徴で、運用残高は6月末時点で26億ドル(約2886億円)。そのうち約7割が債券で、3割は株式で運用している。
SBIは傘下に複数の資産運用会社を抱えており、今回の子会社化でグループの運用残高は合計で1兆円を超えた。4月にはSBI地方創生アセットマネジメント(東京・港)を創設するなど運用残高の拡大に力を入れている。