双葉電子、通信制御技術会社を買収
双葉電子工業は27日、通信制御関連の機器やシステムを開発・製造するセントラル電子制御(川崎市)を完全子会社化したと発表した。24日付でセントラル電子制御の経営陣らから全株式を取得した。自動車や鉄道、流通向けなど多彩なシステム開発の実績を持つ同社を傘下に収め、グループの事業領域を広げるねらいだ。
双葉電子は産業用無線機器の開発・製造を手がけているが、従来はハードウエアが中心で、システム開発の技術やノウハウが手薄だった。今後は両社間の技術交流を積極的に進め、あらゆるモノがネットにつながるIoT分野を含む「システムソリューション事業の拡大を目指す」(経営企画部)という。
完全子会社化にかかった株式取得費用は明らかにしていない。双葉電子からは取締役2人を派遣し、グループ一体の経営体制を構築する。
セントラル電子制御の売上高は5億5800万円(2017年7月期)で、主に駅の自動放送装置やスマートフォン(スマホ)、小売店の決済端末などの開発・製造を手がけている。