中小支援拠点が成果共有 静岡・富士市でサミット
中小企業の経営支援で成果を上げている富士市産業支援センター(f-Biz=エフビズ)をモデルに開設された全国各地の産業支援センターが一堂に会する「第1回全国Bizサミット」が24日、静岡県富士市で始まった。各地のセンターの取り組みの成果や課題などを紹介。経験を共有して、今後の中小育成に生かしていく。
台風の影響で欠席した長崎県新上五島町を除く17自治体のセンターが参加した。富士市の小長井義正市長は「エフビズの成果は全国から注目を集めてきた。さらに連携を深めて、地域経済の発展につなげていく」とあいさつした。
初日は各センター長らによるパネル討論、ソフィアバンクの藤沢久美代表の講演会を開き、約400人が耳を傾けた。25日は関係者がエフビズや市内の事業所などを視察する。次回は2019年8月に愛知県岡崎市で開催する。
エフビズは2008年に富士市が開設し、10年間で延べ約3万件の相談に応じ、240件以上の創業を支援した。政府が全国に中小企業向けの「よろず支援拠点」を開設するきっかけにもなった。17年に開いた「Biz版地方創生会議」で、サミットの開催が決まった。