福井・鯖江市 印刷物に紙・プラの代替材を活用
TBM、慶応大と連携 回収し食器などに加工、販売
福井県鯖江市は20日、石灰石を主原料とする素材開発のTBM(東京・中央)、慶応大学大学院メディアデザイン研究科と相互連携協定を結んだと発表した。TBMの開発・生産する紙やプラスチックの代替素材「LIMEX」を活用して不用品に価値を加えて商品化する「アップサイクル」モデルを鯖江市で構築する。
今回の協定では、まず鯖江市内でLIMEXを使った印刷物を作製する。使用後、印刷物を市内の郵便局に設置した回収ボックスで集め、鯖江の伝統工芸である越前漆器の技法を用いた食器などに加工し、販売する。
当初、印刷物は市の広報用の冊子やポスターが中心になると想定している。慶応側はデザインやブランディングなどの面で協力する。
鯖江市はこの活動を通じて国連が2030年に向けて打ち出しているSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献したいとしている。
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