金融庁20年 三国谷勝範・元金融庁長官 「銀商」融合、新たな課題に
経営破綻した日本振興銀行に対する初のペイオフ発動や東日本大震災の発生当時、金融庁長官をつとめた三国谷勝範氏(預金保険機構理事長)に、金融行政の新たな課題を聞いた。
――20年の金融環境の変化をどうみますか。
「発足時は金融機関の連続破綻や公的資金の投入、特別公的管理(一時国有化)という『底』の時期だった。当時の状況が非常事態型だとすると今は少しずつ進行する『クリーピング型』だ。少子高齢化や地方で...
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