宜野湾市長が沖縄知事選へ出馬表明 「対立から協調へ」
沖縄県宜野湾市の佐喜真淳市長は14日、同市役所で記者団に、9月30日投開票の知事選に出馬すると正式表明した。8日に死去した翁長雄志氏の約4年間の県政運営は「国と争いが絶えずひずみや分断が生まれた」と指摘。「対立から協調へ。未来志向で沖縄のあるべき姿を見据えていく」と語った。
佐喜真氏は自民党から出馬要請を受けていた。知事選は政府が進める米軍普天間基地(同市)の名護市辺野古移設計画が焦点の一つになる。辺野古問題に関しては「いささかも(普天間返還は)遅れてはいけない」と述べるにとどめた。
県内経済が好調である点に触れ「沖縄は日本の経済成長の重要な一翼を担うまでになった」と指摘。「沖縄の経済や産業がダイナミズムを持ち、世界がうらやむような豊かな社会を築く」と述べるとともに「基地の跡地利用をダイナミックに具体化していく」とも話した。
8月25日告示、9月11日投開票の日程で実施される沖縄県知事選挙に関する最新ニュースと解説をまとめました。現職と新人2人の計3人が立候補を届け出ており、米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古移設の是非や、新型コロナウイルス感染拡大で傷ついた県経済の回復が主要争点となりそうです。