ヒルトン名古屋、客室のプラ製ボトルを廃止
ヒルトン名古屋は13日、客室に置くプラスチック製のミネラルウオーターボトルを廃止したと発表した。宴会場でも7月から既に利用をやめており、年間で約24万3千本分のプラスチック製ボトルを削減できる。再利用できるガラス瓶に入ったミネラルウオーターに切り替えた。コストは割高になるが、自然環境への配慮を優先する。
客室のプラスチック製ボトルを廃止するのは日本と韓国にあるヒルトングループホテルのなかで名古屋が初めて。「ホテル内のプラスチック廃棄物の削減など環境保全活動を積極的に進める」(フィリックス・ブッシュ総支配人)との考えだ。
ヒルトングループは環境配慮のため2030年までに08年を基準に年間総廃棄物を5割削減する目標を掲げている。プラスチック製の使い捨てストローについては全世界のホテルで7月から他に切り替え始めている。
プラスチックごみは深刻な海洋汚染などにつながるとして問題視されており、ストローをはじめとする脱プラスチックの動きは世界で広がっている。米スターバックスが20年までに全店で使用をやめるほか、米マクドナルドも英国とアイルランドの全店で9月からプラスチック製ストローを紙製に順次切り替える方針を打ち出している。
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