独ローランドベルガー、慶大大学院と革新可視化
独コンサル大手の日本法人ローランド・ベルガー(東京・港、長島聡社長)は慶応義塾大学大学院の研究室とイノベーションが起こる仕組みを可視化する共同研究を始める。イノベーションの起こし方を一般化することで、より効率的なコンサル業務に生かす考えだ。1年後に研究成果を発表する。
慶大大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶応SDM)の白坂成功研究室と共同研究を行う。ローランド・ベルガーが大学と組むのは初めて。
具体的にはローランド・ベルガーの社内会議に慶応SDMの研究者が入り込み、コンサルタントの思考方法やイノベーションを引き出す会話の仕方などを抽出、新たな価値の生み出し方を体系化する。イノベーションの起こり方を一般化することで、特定の人物に頼ることなく、問題解決や研究開発の加速につながる。
ローランド社は技術に秀でた中小企業を登録してスタートアップなどに紹介する取り組み「凄腕バンク」やデザイン・設計会社、試作会社など11社と提携し、顧客企業のイノベーションを起こす仕組み作りを進めてきた。慶応SDMとの共同研究はその一環となる。
慶応SDMは2008年に設立。システム思考で問題の全体像を捉え、デザイン思考で解決策を導く手法で人材育成を進めている。
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