運送業84%で法令違反、高止まり続く 厚労省
厚生労働省は31日、2017年にトラックやバスなどの運送業の事業所の約84%(前年比1.1ポイント増)で、長時間労働などの法令違反があったとする監督指導の結果を発表した。
指導の対象は5436カ所で、そのうち4564カ所で法令違反が見つかった。内容は違法残業などの長時間労働が3162カ所で最多、賃金未払い関連の違反も1171の事業所で確認された。
1日の拘束時間が最長18時間で、1カ月あたり130時間を超える時間外労働が判明した運送会社もあった。深夜の割増賃金も支払われてないことから、労働基準監督官が是正を指導した。
違反率が8割を超える高止まりの傾向が続いており、厚労省の担当者は「引き続き監督指導をしっかり進めていく」と強調した。