財務次官に岡本氏 本命が背負う組織再建
謙虚で威張らず、敵をつくらない。こんな評判が霞が関で定着し、衆目が一致する「将来の次官候補」と言われ続けてきた。折しも相次ぐ不祥事で地に落ちた組織を立て直すかじとり役を担う。「予算、税を扱う役所が国民や国会から信頼されないのは由々しき事態。財務省の存亡がかかっている」。表情には悲壮感が漂う。
大学在学中に「一企業の利益より、公のために汗をかきたい」と大蔵省の門をたたいた。本流の主計局が長く、公共...
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