山形銀、緞帳を新設の県芸術館に寄贈 紅花をイメージ
山形銀行は24日、山形県総合文化芸術館(山形市)に寄贈する緞帳(どんちょう)のデザインを公表した。山形出身の著名工業デザイナー、奥山清行氏による「紅―BENI」で、山辺町の高級じゅうたんメーカー、オリエンタルカーペットが製作する。山形を象徴する紅花をイメージし、染色の一部にも使用する。
緞帳は幅22メートル、高さ13メートルで、来秋完成予定の芸術館大ホールに設置する。同日は長谷川吉茂頭取が吉村美栄子知事にデザイン画を示し、「紅花はシルクロードを通って山形で広まった。そうした過去と未来も見据えたデザイン」と説明した。
今後、デザイン画の色を分析し、奥山氏と色合いなどを確認したうえで来春から織り始めるという。オリエンタルカーペットの渡辺博明社長は「グラデーションを表現する当社の技術を最大限に発揮できるデザイン」と述べた。製作費について長谷川頭取は「内緒。価格交渉はこれから」としている。