新潟県初の水素スタンド 岩谷産業など2社が整備へ
新潟県は燃料電池車(FCV)の県内での普及に向けた事業で、岩谷産業など2社が県内初の水素ステーションを整備することが決まったと発表した。設置場所は県庁に近い新潟市中央区の東出来島。7月中にも工事に着手し、2019年2月末に完成する予定だ。
整備を担うのは岩谷産業と、トヨタ自動車やホンダなどが2月に設立した「日本水素ステーションネットワーク合同会社」(東京・千代田)の2社。経済産業省と新潟県の補助金それぞれ約2億円、7500万円を利用する。県によると整備費用は全体で5億~6億円になる見込みだ。
当面は県と新潟市が1台ずつ導入する予定のFCVに活用する。県内でのFCVの普及を後押しするため、水素の利用拡大を目指した官民の研究会を立ち上げるほか、イベントなどを通じて県民への啓発に努めていく。
県の試算によると、人口や交通量が県内で最も多い新潟市中央区でも、FCVの台数が増えて水素ステーションの採算が合うようになるのは30年度になる見通しだ。