カナダが内閣改造 トルドー首相「米国貿易に依存せず」
【ニューヨーク=中山修志】カナダのトルドー首相は18日、内閣改造を実施した。現職の30人は全員内閣にとどまり、新たに5人の閣僚を起用した。輸出推進相を新設したほか、国際貿易相を「国際貿易多様化相」に改称するなど、通商政策の強化を意識した。トルドー氏は会見で「米国に依存せず、貿易を多角化することが政府の責任だ」と改造の狙いについて説明した。
内閣改造は昨年8月以来、4度目となる。新設した輸出推進相には新入閣のメリー・エン氏が就き、中小企業相を兼務する。フリーランド外相は留任し、引き続き北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をはじめ米国などとの折衝にあたる。
新入閣となった5人は男性3人と女性2人。閣僚の内訳は男性18人、女性17人となり、男女ほぼ半数の比率を維持する。