ペルー、法務相を汚職で更迭 司法界にも汚職まん延
【サンパウロ=外山尚之】ペルーのビスカラ大統領は13日、汚職に関与したとしてサルバドール・エレシ法務相を更迭した。判事などと共謀し、判決を操作した疑いがもたれている。同国では汚職疑惑でクチンスキ前大統領が3月に辞職したばかり。政界のみならず、司法界にも汚職がまん延する実態が浮かび上がった。
地元メディアが13日、隠し録りされたとみられる、エレシ氏と高等裁判所の判事の通話記録を公開した。これを受け、ビスカラ氏はエレシ氏に辞職を要求。エレシ氏が応じた。
ビスカラ氏は「解決すべき、構造的な問題のサインだ」として、司法改革に乗り出す方針を示した。また一連の不正に関与したとして、複数の判事の職務を停止した。