メキシコ次期大統領、米国務長官らと会談
【メキシコシティ=丸山修一】メキシコ次期大統領に就任予定のロペスオブラドール元メキシコシティ市長は13日、同市内でポンペオ米国務長官らと会談した。会談でロペスオブラドール氏は米政府に対して北米自由貿易協定(NAFTA)の現代化など今後の両国関係の発展に向けた協力関係構築のための提案をしたという。
ロペスオブラドール氏側の会談の同席者によると、提案は(1)NAFTA現代化と通商(2)移民防止のためのメキシコ国内の経済発展(3)グアテマラなど中米諸国の経済発展(4)治安対策――の4項目が柱になっている。各項目での具体的な提案内容については明らかにされていないが、提案に対して米トランプ政権側の回答を数日中に得たいとしている。
ポンペオ氏は「米政府はロペスオブラドール氏と経済発展や通商に関して共通の目標に向かって一緒に取り組みたい」と話した。会談でメキシコ側は新政権での主要閣僚就任予定者らが同席したほか、米国側はムニューシン財務長官、ニールセン国土安全保障長官、クシュナー上級顧問が参加した。