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モドリッチ、クロアチア初優勝へ全ての鍵

サッカージャーナリスト 大住良之

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過酷な大会である。

1カ月間で7試合。Jリーグでは、このようなときには「連戦」という。サッカーという競技は1週間に1試合が理想だが、ワールドカップ決勝進出の2チームはこれまでほぼ「中4日」で6試合をこなしてきた。それも毎試合、数百キロの移動を含みながらである。

7月15日午後6時(日本時間16日午前0時)キックオフの決勝、フランス―クロアチア戦は第1に「コンディションの争い」となる。それぞれに決勝を勝ちきる力は持っている。それを発揮できるフィジカルのコンディションにあるかがまず問われる。

コンディションはフランス有利

有利なのはフランスだ。ベルギーとの準決勝(10日)は非常に難しい試合だったが、1-0で勝ち、コンディションのよさを証明した。準々決勝でブラジルと死闘を演じたベルギーに対し、フランスは余裕を持ってウルグアイを下していたことが両チームの差となって試合結果につながった。

フランスは準決勝会場のサンクトペテルブルクから決勝会場のモスクワへの移動はあるが、ベルギー戦から「中4日」で決勝を迎えることができる。

それに対し11日に準決勝を戦ったクロアチアはモスクワに居残るとはいえ、「中3日」と1日少ないのは小さからぬハンディだ。これまでの6試合で蓄積された疲労がピークに達するころでもある。

しかもクロアチアは、決勝トーナメントに入ってから準決勝までの3試合ですべて延長戦までの戦いを強いられた。30分間の延長戦が3試合だと90分、ちょうどフランスより1試合多く、クロアチアはすでに7試合分戦ったということができる。決勝戦までの間隔だけでなく、蓄積した疲労のなかで戦えるコンディションにもっていくのはさらに大変だ。

実際、準決勝のイングランド戦では明らかにコンディションの差があり、ようやくクロアチアの選手たちの体が「目覚めた」状態になったのは、後半の半ばを過ぎてからだった。

クロアチア、驚異的な精神力

コンディションではフランスがかなり有利と見てよい。ただ、準決勝イングランド戦の後半に見せたように、クロアチアの選手たちは試合のなかで調子を上げていくすべを知っている。疲れ切っているはずなのに、彼らは戦いのテンションを試合のなかでどんどん上げられる驚異的な精神力を備えている。そしてまた、互いにカバーし合うスピリットがある。

第2のポイントは違いを生み、決定的な仕事ができる選手の存在だ。

今回のフランスは1998年大会優勝時のデシャン(現監督)のような強烈なリーダーがいないのが大きな弱点だ(FWグリーズマンには才能があるが、チームをけん引する力がまだ十分ではないように感じる)。だが、右サイドでプレーするFWエムバペのスピードドリブルはどのチームにとっても大きな脅威となる。エムバペが何回もドリブルをする状況になれば、仮にボールキープでは劣ってもフランスペースの試合になるだろう。

一方のクロアチアは、プレーメーカーであるMFモドリッチが全ての鍵を握る。準決勝のイングランド戦では前半はボールに触れる回数が少なかったが、後半の半ばから延長戦にかけて彼にボールが集まるようになると、試合は完全にクロアチアのペースとなった。

1人では止められないエムバペ

エムバペにはクロアチアの左サイドバック、ストリニッチが対応することになるが、エムバペがドリブルを始めたらとても1人で守ることなどできない。CBのビダやボランチのラキティッチ、さらには左MFのペリシッチと連係した守りが必要だ。

当然、フランスもモドリッチ対策を練ってくる。しかし基本的にボランチの位置でプレーするモドリッチをつかまえるのは至難の業だろう。モドリッチがフランス陣でボールに触れる回数が増えれば、FWマンジュキッチらの攻撃陣が力を発揮することになる。

フランスが堅守を武器に3回目の決勝進出で2回目の優勝を飾るか、それともクロアチアが初めての決勝進出で初優勝となるか――。

コンディションから見てフランスに分がある。しかし苦境のなかで発揮されるクロアチアの驚異的な精神力は多少のコンディション不足を補う可能性もある。

内容の濃い試合が多かった今大会の最後を飾るにふさわしい好試合を期待したい。

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