ロシアも対米報復関税、建設機械など96億円相当
【モスクワ=小川知世】ロシア経済発展省は6日、米国が発動した鉄鋼・アルミニウム輸入制限への対抗措置として、米国からの輸入品に報復関税を発動すると発表した。対象となる米国産製品は最大8760万ドル(約96億円)相当。中国や欧州連合(EU)などに追随して米国の輸入制限に対抗する姿勢を示した。
対象品目は道路建設機械や石油ガス機器、金属加工機器などで、25~40%に関税を引き上げる。いずれも国産で代替できる製品という。6月末に米国の輸入制限について世界貿易機関(WTO)に提訴していた。
ロシアは米国に鉄鋼やアルミを輸出する。4月には米国が対ロ追加制裁を発表し、ロシアのアルミ業界が打撃をうけた。ロシアはさらなる制裁や経済への悪影響を懸念し、輸入制限への反発は極力抑えてきた。
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