トウモロコシ国際価格一段安 半年ぶり安値圏
トウモロコシの国際価格が一段と下落している。米シカゴ先物価格(期近)の3日の終値は1ブッシェル3.42ドルと直近高値の5月下旬と比べて2割程度安く、2017年12月以来の安値圏にある。米国の産地の生育が順調に進み、供給が増えるとの予測から投機筋の売りが膨らんでいる。
米農務省が公表した週間作況報告によると、主要18州の作柄予測の平均は「良い」以上が76%と、前年同時期を8ポイント上回った。米国産トウモロコシは18年度の作付けが既に終了し受粉期を前にした生育が順調とみられる。
米中貿易摩擦で中国は米産トウモロコシを報復対象に挙げており、市場関係者からは「当面は上値が重い展開となりそう」との見方が出ている。