羽田空港アクセス線、工事に10年、JR東が見通し
JR東日本は3日、羽田空港と東京駅などをつなぐ新線の構想「羽田空港アクセス線」について、工事に環境影響評価(アセスメント)を含めて10年かかるとの見通しを示した。羽田空港の利用者が増加傾向にあるなか、同社は早期開業を目指すため、年度内にも関係機関へのアセスメントの申請を目指す。
同日発表した2027年度までの中期経営ビジョンで明らかになった。
同社によると、アセスメントの終了までに3年、実際の工事に7年かかるとの見通しを示した。開業年は未定。事業を許認可する東京都などの意向次第では開通時期が変わる可能性がある。
羽田空港アクセス線は空港と都心を3つのルートでつなぐ。東京駅方面、新木場方面、新宿方面の3つのルートだ。新線が開通すれば羽田空港―東京の所要時間が18分と、既存ルートよりも10分強短くなる見通し。総事業費は3200億円。