NTT西日本の小林新社長「ICT活用、早期増収へ」
22日付でNTT西日本の社長に就いた小林充佳氏は28日、大阪市内で就任記者会見を開き、「ICT(情報通信技術)で様々な課題解決を支援するサービスを強化するなどして早期に増収基調へと転換したい」と意気込みを語った。経営の軸としてきた固定電話の需要減で減収傾向にあるなか、強みの情報通信技術で西日本の自治体や企業が直面する課題を解決する分野の拡大を急ぐ。
西日本地域の特徴として小林氏は「自治体や中堅・中小企業の数が多い」と指摘。自治体が抱える社会的な問題や、人手不足に陥りがちな中小企業が求める仕事の効率化などを情報通信技術で後押ししていく。
このような経営姿勢を「ソーシャルICTパイオニア」と銘打ち、小林氏は「先頭に立ちムーブメントを起こしたい。社員とともに推進していく」と決意を示した。
小林氏はNTT常務から22日に就任。NTT西日本を2012年から6年率いてきた村尾和俊前社長は相談役に就き、関西での財界活動に一段と力を入れていく。
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