米ハーレー、米国外に生産移転 欧州の関税を回避
【ニューヨーク=中山修志】米オートバイメーカー、ハーレー・ダビッドソンは25日、欧州連合(EU)が導入した二輪車の輸入車関税を避けるため、欧州向けの生産を米国外に移すと発表した。同社によると、22日に発効した関税の影響で1台あたり2200ドル(約24万円)の価格上昇につながるという。米国発の貿易摩擦が、米製造業の国外流出を招く事態になった。
同社は売上高の16%を欧州が占める。すでに米国が導入した鉄鋼とアルミニウムの輸入関税によって原材料費も高騰しており、「関税の影響が加われば販売網を維持できない」と説明している。
米国外への生産移転には9~18カ月かかる見通し。同社はこの間にかかる関税を自社負担とする方針で、2018年度に3000万~4500万ドルのコスト要因になるとみている。
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