米衰退で民主化逆回転 トルコ・エルドアン大統領再選
世界で独裁的な強権政治の勢いが増している。自らに権力を集中させるトルコのエルドアン大統領もその典型だ。民主主義の伝道を錦の御旗に世界の秩序作りを主導した米国が衰退。共産党一党独裁の中国や、冷戦で敗北したはずのロシアが台頭する。エルドアン氏の再選は米国の求心力低下がもたらす国際情勢の混沌と無縁ではない。
エルドアン氏はロシアのプーチン大統領の統治をまねている面がある。反対勢力やメディアを弾圧、産業...
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