日本もセネガルも 試合後、サポーターがごみ拾い
【エカテリンブルク=大元裕行】引き分けに終わったサッカーワールドカップ(W杯)の日本対セネガル戦。24日(日本時間25日未明)の試合終了後、両国のサポーターがそれぞれスタジアム内のごみを拾う珍しい光景がみられた。
日本サポーターは応援に使った青い袋をごみ袋に転用し、ペットボトルや紙コップを回収した。茨城県の会社員、倉持亮子さん(62)は今回が初めてのごみ拾い。「良い試合が見られただけでなく、対戦相手と一緒にごみ拾いをして、心もきれいになった気分」と満足そうだった。
セネガルのサポーターが陣取ったスタンドには試合終了とともに袋が配られ、多くの人がごみを拾った。応援グッズなどが散らばるスタンドは瞬く間にきれいに。ラキア・パスカルさん(30)は「日本が毎回試合後にごみ拾いをしていたのは知っていて、尊敬していた。我々も実践できてよかった」と話した。
日本サポーターはこれまでのW杯でもごみ拾いが海外メディアに取り上げられるなどしていた。19日の第1戦でも日本とセネガルのサポーターがそれぞれの会場でごみを拾う様子がネット上で取り上げられ、各国から称賛を集めた。