「日朝関係、新たなフェーズに」河野外相
【ソウル=林咲希】河野太郎外相は14日、日本と北朝鮮との関係が新たな段階に進んでいるとの認識を示した。12日の米朝首脳会談を受け「北朝鮮が非核化への明確な関与を示し、日朝関係も新たなフェーズに入った」と述べた。ソウル市内で記者団に語った。
河野氏は「北朝鮮が核・ミサイル問題を解決する方向へ一歩踏み出した」とも指摘した。「日本人拉致問題もその一歩に遅れずに解決したい」と強調した。14日午前の日米韓外相会談で「日本は北朝鮮と話し合う用意がある」と伝えたことも明らかにした。
北朝鮮への経済制裁は当面維持する考えも示した。「北朝鮮が国連安全保障理事会の決議に応じた行動を取らない限り、各国が足並みをそろえることで変わりはない」と語った。
非核化の期限に関しては「手の内を明かすことになるので控える」と述べるにとどめた。河野氏は以前、北朝鮮は2020年までに非核化すべきだと主張していた。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。