カジノ法案、週内衆院通過めざす 自公
自民党の二階俊博、公明党の井上義久両幹事長は13日、都内で会談し、カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案の15日の衆院通過をめざす方針で一致した。20日までの今国会会期を巡り、参院の審議状況をみながら延長の是非を判断することも確認した。
同席した自民党の森山裕国会対策委員長は記者団に、カジノ法案や受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案などを挙げ「国民生活にとり大事な法案だ」と語った。会談で公明党は水道事業の統合や広域化を促進する水道法改正案や、洋上風力発電の普及を促す法案などの成立も主張。これらも含め、今国会中の成立をめざす。
一方、立憲民主党の辻元清美国対委員長は13日、国会内で森山氏に会い、カジノ法案の審議時間を増やすよう求めた。衆院内閣委員会での同法案の審議時間は13日時点で約18時間。立民は50時間まで増やすことを要請しているが、与党側は応じない方針だ。
立民などは12日に衆院内閣委員長の解任決議案を提出した。石井啓一国土交通相の不信任決議案など、追加の対抗措置も視野に入れる。