高知県、IoT推進で東大と連携、地域課題や産業振興
高知県は12日、あらゆるモノがネットにつながるIoTの技術・学術交流の促進に向けて東京大学大学院情報学環と連携協定を結んだ。東大は高知県を実証実験のフィールドとし、研究や教育を加速する。県は1次産業や福祉分野の課題解決につながるIoT関連産業の創出につなげる。
県は2016年に経済団体や大学と共同で研究会を設立し、IoTを活用した生産性向上や産業創出の取り組みを進めている。17年度から同学環の越塚登・副学環長がアドバイザーに就任し、林業や水産業分野で実績を積んできた。今回の協定を通じて、取り組みを拡大する。
同学環全体で自治体と協定を結ぶのは初めてという。田中秀幸・学環長は「研究室の中だけでなく、実社会でどう適応できるかが大事。協定を機に地域の課題解決や産業振興に本格的に取り組みたい」と話した。高知県内の民間企業から客員研究員なども積極的に受け入れる。