IATA事務局長、保護主義に警鐘
【シドニー=松本史】国際航空運送協会(IATA)のアレクサンドル・ド・ジュニアック事務局長は4日「制裁や関税が毎日ニュースとなり、貿易戦争の機運が高まっている」と述べ、保護主義の広まりに警鐘を鳴らした。グローバリゼーションがもたらす恩恵は計り知れないと強調、自由貿易の重要性を訴えた。
シドニーで開催中のIATA年次総会で講演した。2018年の世界の航空会社の純利益は合計338億ドル(約3兆7千億円)になるとの見通しも公表、17年12月の従来予想(384億ドル)から12%下方修正した。原油価格が17年より25%上昇するなどコスト増が要因。乗客数は17年比7%増、貨物輸送は同4%増をそれぞれ見込む。