ウォーターセル、ワタミ・農業総研と相次ぎ提携
農業支援システムのウォーターセル(新潟市)は、ワタミや農産物直売システムの農業総合研究所と相次ぎ業務提携した。IT(情報技術)を通じて外食や小売業者からの食材のニーズを把握し、効率的な農場運営に生かせるかを実証し、販路開拓に生かす狙いがある。
ワタミ子会社のワタミファーム(千葉県山武市)が運営する農場にウォーターセルの農作業管理ソフト「アグリノート」を導入する。作業の進捗状況などを把握し、全国10カ所以上の農場の情報を一元管理する。
ワタミファームの作物はワタミが運営する居酒屋などで使われ、食材の需要などを的確に把握する必要がある。アグリノートで得た各地の情報を一目で見られるようにし、作物の種類や生産量の調整に生かす。
農総研とは農薬使用履歴の管理アプリ「畑メモ」を共同開発した。農薬の種類や散布量といった入力項目を最小限に抑え、操作しやすくしたのが特徴。
農総研は登録農家から農産物を集め、都会のスーパーなどで委託販売している。畑メモを登録農家に使ってもらい生産性を高めるほか、農薬の使用状況などのデータを集めて商品開発に生かす。