豊洲市場の集客施設「五輪まで暫定運用」 都知事
東京都の小池百合子知事は31日、豊洲市場に造る集客施設「千客万来施設」を巡り、東京五輪・パラリンピックのある2020年までは臨時施設で暫定的に運用する方針を明らかにした。本格的な施設は五輪後の20年以降に着工する。
小池知事は千客万来施設の事業者である「万葉倶楽部(神奈川県小田原市)と合意し、豊洲市場を受け入れる東京都江東区にも説明した」としている。本格施設の着工を20年以降にするのは「五輪の期間中の工事を避けるため」と説明した。
万葉倶楽部は、小池知事が17年6月に築地市場の移転後の跡地に「食のテーマパーク」をつくる構想を掲げたことに反発。競合施設ができて採算が悪化するとして撤退も視野に検討するとしていた。
都は万葉倶楽部に、28日を最終期限として事業継続の是非を回答するよう求めたが、判断を保留していた。その後の協議で「役割分担を明確にし、信頼を持ってこれから進めることになった」(小池知事)としている。