ヤマザキマザック 「工作機械の博物館」、19年に開業
ヤマザキマザックは30日、工作機械の博物館を2019年秋に開業すると発表した。工作機械や関連機器などを約600点集める。実際に作動する工作機械を展示する博物館は世界でも珍しいという。展示物の一部に触れることができる体験型施設と位置付け、学生らに工作機械を身近に感じてもらう。
「ヤマザキマザック工作機械博物館」(仮称)は岐阜県美濃加茂市に設ける。既存工場を転用し、改修などに約15億円を投じる。同日、名古屋市で開いた記者会見で山崎智久社長は「博物館を通じ、ものづくりに対する子どもたちの関心を高めたい」と述べた。
工作機械だけでなく、工作機械を使って製造される自動車部品や蒸気機関車なども展示。人の暮らしと工作機械がどう関わったかといった歴史も分かるようにする。併設する最新の自動加工ラインでは実際に部品を加工し、出荷する。
同社は今回の博物館新設を19年に迎える創業100年の記念事業とも位置付けている。同社は10年春に名古屋市に美術館を開いており、今後も企業の社会的責任(CSR)活動に力を入れる。入場料などの詳細は未定だが、子どもや学生は無料にすることを検討しているという。
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